愛知県一宮市の所清和さんは、2014年の御嶽山噴火で息子・祐樹さんを失った悲しみに暮れる中、遺品のカメラに刺さったままのSDカードを見つける。中には、恋人と笑顔で御嶽山を登る息子の姿が残されていた。
ひまわりと登山靴
12/17(日)13:25~
振り返ってみると、息子について知らないことばかりだったことに気づく。登山を好きだったこと、そして、結婚を前提に付き合っていた恋人がいたことも…。
そこから、亡くした息子を探す旅が始まった。写真には、恋人と毎週のようにデートに出かけた仲睦まじい姿があった。父は、写真を頼りに妻を誘って同じ場所に行き、同じ服を着て写真を撮り始める。
さらに、噴火当日に登っていた登山者に対し、息子が写りこんでいる写真がないか呼びかけた。どこで、どんな最期を遂げたのか、どこで手を合わせればいいのか…。とにかくどんなことでもいいから息子のことを知りたい。
そして、噴火から9年がたった2023年。御嶽山の登山道の規制が全て解除され、亡くなった場所へ行けるようになった。これで息子を家に連れて帰ることができる…息子を探し続けた父の旅は、一つの区切りを迎えようとしていた。
スタッフ
ナレーション
宮本信子
音楽
村井秀清
音楽プロデューサー
岡田こずえ
音響効果
久保田吉根 江崎健大
撮影
櫻井祐介
音声
伊藤紀明 野瀬貴弘
TK
石川敏江
タイトル
中山篤史
CG
松井裕哉
編集
髙見順
ディレクター
足立拓朗
プロデューサー
阿武野勝彦 圡方宏史