「我々でも人々の心を動かすプレーが出来る事を証明します」
これは、9月にバンテリンドームナゴヤで開催された第5回世界身体障害者野球大会での日本代表、松元剛主将による選手宣誓の言葉だ。
名古屋鉄道の整備士として働く、松元剛さん(50歳)は、結婚して間もない26歳の時に仕事中の感電事故で左腕と右手の人さし指、中指を失った。失意のどん底から立ち直るきっかけは、子供のころから続けてきた野球だった。もうひとつのWBCと呼ばれる障害者野球の国際大会。2006年第一回大会の様子をテレビで目にした松元さんは、自分でも大好きな野球で日本代表を目指せるかもしれないと地元の障害者野球チームの門を叩いた。残った利き腕。しかし指は三本。それでボールを捕る、投げる、そしてバットを振る。一宮工業高校時代には硬式野球部で切磋琢磨した松元さんとは言え、それは自分の知っている野球ではなかった。原動力は家族。いつも支えてくれる妻の真弓さんには感謝の気持ちを、わが子にはかっこいい父ちゃんの姿を野球で見せたかった。
そして、今年、主将として世界一に輝いたチームをけん引した。
事故をした当時は、自分の人生はこんなはずじゃなかったはず、と怒り涙した。
しかし、今は違う。最愛の家族に支えられ、これが、本当の自分だと受け入れられる。
悩める現代ニッポン。不撓不屈の精神で、どん底から這い上がって来た男、松元剛さんの人生から、幸せに生きる為のヒントを見出すヒューマンドキュメンタリー。
幸せの証明 ~乾杯!障害者野球のキャプテン~
12月28日(木)24:25~25:20
幸せに生きるためのヒントを見出すヒューマンドキュメンタリー!
出演者
ナレーター 呂布カルマ
音楽 伊藤ゴロー
音楽 伊藤ゴロー
ナレーションはドキュメンタリー初挑戦の呂布カルマ