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名古屋城から16年ぶり降臨

2021.03.12

名古屋城の金のシャチホコは、顔は「虎」、体は「魚」の架空の生き物。「火伏せの守り神」と言われ、火事になっても大事に至らないという「おまじない」のような形で、名古屋城に鎮座しています。

金シャチは2体ありますが、オスとメスのつがいになっています。見分け方は、オスは口の開きが少し大きく、メスは開きが小さめ。北側がオス、南側がメスで、「オスが冷たい北風からメスを守っている」と言われています。

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現在の価値で4億円分の金が使われているということもあって、1937年には名古屋城に忍び込んだ男が、オスの鱗110枚のうち58枚を盗んだという盗難事件もありました。ちなみに犯人は換金しようとしたところ御用となり、懲役10年の判決を受けました。

そのほかにも、江戸時代1712年には天下の泥棒と言われた柿木金助が大凧に乗って狙うなど、記録に残されているだけでも、これまでに4回も盗難騒動があったそうです。

1945年(昭和20年)、5月の名古屋への空襲で焼け落ちて溶けてしまった初代の金シャチは、当時進駐軍に接収されましたが、1967年(昭和42年)に返還され、「金の茶釜」として生まれ変わりました。現物は名古屋城の収蔵庫で保管されていますが、レプリカが名古屋城の二の丸茶亭で公開されています。

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今回、地上に降臨した金シャチは、3月20日から名古屋城の二之丸広場で展示が始まり、4月6日には長野県木曽町の道の駅「木曽福島」、岐阜県中津川市の道の駅「賤母」で、いずれも1時間程度ですが展示されます。

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その後再び名古屋に戻り、4月10日から栄の「ミツコシマエ・ヒロバス」で展示されるということです。こちらでは金シャチに触れることもできるということです。

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