吉報が飛び込んできたのは、今年6月。
「良かった!!」と、思わず声をあげたことを覚えています。
福島県・飯舘村で生まれ、
東日本大震災の影響で、遠く離れた岐阜県の施設に引き取られた雑種犬"じゃがいも"
「災害救助犬」を目指し、訓練を続けてきました。
「被災地を勇気づけたい。」
そんな思いから始まった挑戦は、一筋縄ではいきませんでした。
ライバルのほとんどは、血統書付きのエリート犬。
じゃがいもは、頑張っても、頑張っても・・・何度も失敗。
10回の不合格。訓練を始めてから5年の月日が流れていました。
それでも諦めず、じゃがいもの可能性を信じ、成長を見守ってきた訓練士の山口さんと上村さん。
▲4年前の様子
そしてついに・・・11回目の認定試験で、じゃがいもは"合格"を手にしました。
「諦めずに、途中でやめずに頑張り続ければ、
いつか花咲く日が来るかもしれない。」
じゃがいもの軌跡は、多くの人に"前を向く勇気"をくれるはずです。
じゃがいもが、一歩一歩前に進んできたこの6年。
山口さん達が預かる被災犬は、
今も8匹がふるさとに帰れず、大切な飼い主と離れ離れの暮らしを送っています。
9月1日放送するドキュメンタリー「じゃがいも大使☆災害救助犬への奮闘記」では
犬たちの姿を通して復興半ばの被災地の現状も見えてきます。
ぜひご家族みんなでご覧いただきたい番組です。
放送は、みんなのニュースONEの後すぐ、午後7時からです。