名古屋市博物館で始まった「挑む浮世絵展」
開会式の司会を担当しました。
作品の中心は、奇想の絵師として人気の歌川国芳と、その弟子で
最後の浮世絵師と言われた月岡芳年。
タイトルにある「挑む」どういう意味なのか、内覧会で沢山の「挑む」に触れ、
「浮世絵」の奥深さを感じました。
今回は、作品のすべてが博物館の所蔵品ということで、撮影OKなんです。
こちらは、歌川国芳の「里すゞめねぐらの仮宿」
吉原の遊女の顔が全て雀です。
当時、遊女絵の出版が禁止されていた為、雀を擬人化して、
吉原遊郭の仮店舗を知らせたそうです。
それぞれに表情豊かで人が描かれるよりリアリティがありました。
「挑む」の中には、恐怖に挑む作品も。
「血みどろ絵」という残虐な浮世絵が並ぶコーナーもありました。
私は、怖いもの見たさに全作品を観ましたが、
怖いものは苦手という方は、エスケープルートが用意されています。
今回の展覧会を企画したのは、副館長の神谷さん。
長年、学芸員として活躍された神谷さんは、
この展覧会を最後に博物館を卒業されます。
「挑む浮世絵」が集大成となります。
ミュージアムショップの展覧会グッズもかなり挑んでいました。
骸骨のバッグやファイルなど、怖いお土産が豊富。
こちらのティーバッグも他では手に入りません。
武者絵から、血みどろ絵、
また当時の世相を反映した風刺作品など、
「浮世絵」の世界に触れる展覧会、4月7日まで
名古屋市博物館で開かれています。
皆さんも、お気に入りの浮世絵を撮影してアップして下さいね。