名古屋市美術館で開かれている、
写真家・東松照明氏の作品展に行ってきました!
名古屋東区出身で、日本を代表する写真家・東松氏。
今回は540点もの作品に触れる貴重な機会です。
心にぐっとくる、また深く考えさせられる作品が数多くありました。
上の写真は、愛知大学在学中の20歳で撮った「皮肉な誕生」(1950年)。
「戦後の日本社会をどういう風に表現するか」をテーマに撮り続けた
東松氏の、世に出た最初の作品です。
下の写真、何かわかりますか?
これは、熊本・天草で取材した農家の廃屋にあった流し台です。
東松氏は、名古屋の実家を伊勢湾台風で失い、
なくなった家への想いを、逆に主を失った廃屋を撮ることで表現しています。
「家3 熊本・天草下島」(1959年)
終戦を15歳で迎えた東松氏は、
戦後、これまでとは全く変わってしまった価値観に目を向けました。
下の2枚は、 愛知県の豊川海軍工廠の跡。
戦前、軍の兵器や弾薬を作った工場は、戦後は廃屋に。
「敗戦の記憶 愛知・豊川海軍工廠跡」(1959年)
今回は、東松照明氏の写真家人生60年の集大成ともいえる
スケールの大きな回顧展。
1回では、紹介しきれないので、2回に分けてご紹介します!
でも、お時間のある方は、是非、名古屋市美術館に足を運んで欲しいです。
きっと、心に触れる写真に出会えますよ♪
「写真家・東松照明 全仕事」 開催中(6月12日(日)まで)
名古屋市美術館 開館時間:午前9時30分~午後5時、金曜日は午後8時まで
休館日:毎週月曜日